ごぼうの皮

 

健康的効能ということで、ごぼうのポイントになるのは皮に含まれる栄養分です。もともとごぼうは、特に皮と皮に近い部分の栄養が高いとされているのですが、ごぼう茶が認知されるようになったのも、テレビでごぼう茶が放送され、サポニンという成分が含まれることが知られるようになったからです。

 

このサポニンがごぼうの皮と皮に近い実の部分に豊富に含まれているわけです。つまり一般的な料理では、ごぼうの皮を剥いて調理することが多いですから、せっかくのサポニンを除いてしまっているともいえます。

 

確かに殆どの野菜や果物は皮を剥きますから、皮に含まれている有効成分をみすみす逃してしまっていることが多いのかもしれません。そうした点でも優れているのがごぼう茶なのです。

 

それは、ごぼう茶は皮ごとお茶にしているからで、普段なら食べることがないごぼうの皮の成分までしっかり摂ることができます。そうは言っても味が特殊なお茶というわけではなく、甘みのあるマイルドな味で、お茶らしい香ばしい香りも楽しめます。

 

茶褐色の成分であるクロロゲン酸はコーヒーにも含まれていますが、ごぼう茶の方にはカフェインは含まれていません。カフェインはコーヒー以外の緑茶や紅茶にも含まれていますが、ごぼう茶にはカフェインが含まれていないので、就寝前に飲んでも大丈夫です。これなら、お茶好きの人でも緑茶とうまく使い分けることができ、普段から愛飲できるわけです。